・PRP子宮内注入法とは患者様自身の血液から抽出した高濃度の血小板(platelet-rich plasma:PRP)を子宮内に注入する方法です。
・血小板は、出血を止める作用の他に、細胞の成長を促す物質や免疫にかかわる物質を含むため、PRP療法により子宮内膜が十分に厚くなることが期待できます。そのことにより、受精卵が着床しやすくなる可能性が高くなると考えられています。
・これまでにPRP療法は皮膚の若返り、脱毛、関節炎などで用いられていますが、確立された治療法はまだ存在せず、現在も有効性を判断するために研究が行われています。
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・不妊治療中で凍結胚移植あるいは人工授精を予定する患者様を対象とした治療となります。希望者はどなたでも治療可能ですが、複数回の治療不成功者が主な対象者となります。
・治療は1周期・原則2回投与になります。
・患者様の前腕から静脈血を20ml採取し、遠心分離機で血漿部分を抽出します。調製したPRP(約1ml)を患者様の子宮内に注入します。採取したPRPが固まるなど分離後の症状が子宮内注入に不適切と判断した場合、「再度採血」または「投与中止」となることがあります。通常採血から注入まで約60分程度となります。注入直後の安静が必要になります。
自費診療となります。詳細はお問合せ下さい。
・PRP療法が、反復着床不全や子宮内膜が薄く反応性の低い患者に対して、新たな治療となり得るか議論されています。
・10名の患者にPRP療法が試された結果、子宮内膜が7mm以上となり、内5名が妊娠しています。
・また、エストロゲンを投与するも子宮内膜が7mm未満だった64名に対してPRP療法を実施したところ、子宮内膜が1.13mm増え、有意差が認められました。着床率、妊娠率の上昇も認められました。
・ただしPRP療法の報告にはランダム化がされていなかったり、必要な評価項目が抜けていたり、研究デザインに問題があるという指摘があります。
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