全国平均の妊娠率:日本産科婦人科学会ART データブック2021PPTX 版より資料を改変
妊娠率のデータは凍結融解胚移植を実施したときの結果となります。凍結融解胚移植とは、採卵周期に得られた受精卵を一度凍結保存し、移植周期に融解した受精を移植する方法です。採卵周期に移植を行う新鮮胚移植よりも凍結融解胚盤胞移植のほうが妊娠率が高いことが明らかになっております。
そのため当院では原則、全ての患者さまに凍結融解胚移植を行っております。
全国平均の流産率:日本産科婦人科学会ART データブック2021PPTX 版より資料を改変
当院で、流産の原因を調べるPOC検査(流死産絨毛・胎児組織染色体検査)を受けられた方(184人)の結果を年齢別に集計したところ、胎児(または絨毛)の染色体に数的異常(一部に構造異常)がみつかった割合は、34歳以下(38%), 35-39歳(60%), 40歳以上(72%)でした。この結果は、加齢により染色体の数的異常が増えることを表しており、年齢を重ねることによって流産率が上昇する大きな要因になっていると考えられています。上のデータは着床前検査を行なっていない胚を移植したときの流産率を示しており年齢に依存して上昇しています。
当院は着床前検査(PGT-A/SR)の認可施設です。着床前検査とは、胚の染色体の数の増減を調べて、流産率の低い胚を選んで移植する技術です。
当院で 着床前検査を受けて染色体の数に増減の無い胚を移植対象としたときの流産率は年齢に関わらず10%以下でした。(※着床前検査には適応基準を満たした患者様のみが受けられる検査ですhttps://ivf-kyoto.com/knowledge/diagnosis/ )着床前検査・不育相談について、気になる方は当院までご相談ください。
ページの下に全国平均の妊娠率の算出に用いた「日本産科婦人科学会ART データブック2021PPTX 版」の資料を添付しております。こちらのデータは日本産科婦人科学会の登録施設から得られた日本全国のデータとなります。